デスクトップマスコットとは
デスクトップマスコットは、パソコンの画面に住みつく小さなキャラクターです。デスクトップペットとも呼ばれます。ウィンドウのふちを歩いたり、マウスカーソルを追いかけたり、ほうっておくとその場で寝てしまったり。ゲームのように「クリアする」目的はなくて、ただそこにいてくれる、くらいの距離感のソフトが多いです。
もともとWindowsの定番フリーソフトのひとつでしたが、最近また注目されているようです。窓の杜が「令和に再燃」と書くくらいで、3Dの本格的なものから、ドット絵のなつかしい雰囲気のものまで、選択肢がずいぶん増えました。
選ぶときに見るのは、だいたい次の4点です。
- 対応OS Windows 11できちんと動くか。古いソフトだと動かないこともあります
- 料金 無料か、寄付制か、買い切りか、月額か
- 雰囲気 静かな癒し系か、にぎやかないたずら系か、着せ替えを楽しむ系か
- 手間 別のソフト(Javaなど)が要るか、ダウンロードしてすぐ使えるか
このあと紹介する7つは、この4点がそれぞれ違います。自分がどこを重視するかで選ぶと、あとで後悔しにくいはずです。
無料で楽しめる定番3つ(しめじ・のらネコ・伺か)
まずはお金をかけずに始めたい人向けに、昔からある定番を3つ。
しめじ(Shimeji-ee)
デスクトップマスコットと言えばこれ、というくらい有名なフリーソフトです。キャラクターが画面を歩き回り、ウィンドウのふちにぶら下がったり、マウスでつまんで放り投げたりできます。いちばんの魅力は着せ替えの豊富さで、世界中の人が作ったキャラクターのデータ(スキン)が公開されていて、好きなキャラに差し替えられます。同時に何匹も出して、わらわら増やすのも楽しいです。
ただし動かすには「Java」という別のソフトを入れる必要があって、ここでつまずく人がいます。設定はXMLというファイルをいじる場面もあるので、カスタマイズ好きにはたまらない一方、そうでない人にはやや面倒に感じるかもしれません。公式はkilkakon.com/shimeji/です。
のらネコ系(Vectorの定番猫マスコット)
ソフト配布サイトのVectorには、猫が画面をとことこ歩くだけ、というシンプルなマスコットが昔からいくつも置いてあります。萌え系ではなく、そっけないくらいの猫が黙々と歩く。この素朴さがちょうどいい、という根強いファンがいます。無料で、動作が軽いものが多いです。ただ古いソフトはWindows 11で動かない場合もあるので、対応OSの表記を確認してから入れてください。
伺か(うかがか / SSP)
これは少し毛色が違って、キャラクター同士の会話に特化したプラットフォームです。相棒のキャラが画面のすみに現れて、ぽつぽつ話しかけてきたり、二人で掛け合いをしたり。歩き回るというより、しゃべる同居人に近い存在です。無料で、こちらも対応するゴースト(キャラ)を追加していく形。会話の間合いが好きな人なら、長く付き合える一本だと思います。
にぎやか系と3D系(Desktop Goose・Desktop Mate)
静かに見守るタイプとは正反対の、動きの派手なものもあります。
Desktop Goose
ガチョウが1匹、画面に放たれるソフトです。これがとにかくやんちゃで、マウスカーソルを勝手にくわえて走り回り、画面に泥の足あとをつけ、ミームの画像を届けてきて、メモ帳を勝手に開いてきます。作者いわく「ゲームではなく、ただのいたずら」。集中したい作業中には正直まあまあ邪魔ですが、その理不尽さで笑わせにくる潔さがあります。寄付制(Pay what you want)で、0円でもダウンロードできます。表示は英語ですが、操作で困る場面はほとんどありません。にぎやかで振り回されたい人向けです。
Desktop Mate(デスクトップメイト)
Steamで配信されている3Dの本格派です。今どきのきれいなグラフィックのキャラクターが、ウィンドウのふちに座ったり動いたりします。配信から2週間で100万ダウンロードを超えた話題作だそうです。本体は無料で、初音ミクなど有名キャラクターは追加のDLC(一部有料)で増やしていく仕組みです。3Dモデルのクオリティを重視する人や、好きなキャラクターがラインナップにいる人には有力な選択肢になります。ただ3Dなぶん、パソコンにかかる負荷は上のドット絵系より大きめです。
現行Windowsに正式対応(V-pets)
ここまで見てきて、こう感じた人もいると思います。「無料ソフトはJavaの準備が面倒」「Desktop Gooseほど暴れなくていい」「でも3Dの本格アニメキャラという感じでもない」。そのあいだを埋める位置にいるのがV-petsです。
V-petsはWindows 10 / 11に正式対応した、デスクトップペットです。猫・犬・鳥・魚・ドラゴンなど、キャラクターは20種類以上。ドット絵の動物が画面の中をてくてく歩き、クリックすると反応します。ファイルをドラッグして餌をあげたり、タイマーを使ったり、集中したいときはおやすみモードで静かにさせたり。派手さより、作業の邪魔をしない距離感に振り切っているのが特徴です。
正直に整理すると、無料ではありません。そこはしめじやのらネコにかないません。一方で、月額ではなく一度払えばそれきりで、追加課金なしに全キャラクターを楽しめます。Javaのような別ソフトも要りません。現行のWindowsできちんと動く、静かな癒し系を、準備の手間なく1匹置いておきたい。そういう人には向いています。
着せ替えやいたずらより、ゆるく居座ってくれる癒しがほしい。無料ソフトの下準備でつまずきたくない。こ のうち一つでも当てはまるなら、公式サイト(https://v-pets.net)をのぞいてみてください。
ダウンロード時の安全性と動作の軽さ
マスコットソフトを入れるとき、ふたつ知っておくと安心なことがあります。
ひとつめは、Windowsの警告についてです。個人開発のソフトをダウンロードして起動しようとすると、Windowsの「SmartScreen」という機能が青い画面で警告を出すことがあります。これはデジタル署名がない(=有料の証明書を取っていない)アプリに出る、標準の挙動です。ウイルスだと断定されたわけではありません。個人や小規模の開発では署名を付けないことが珍しくないので、多くのマスコットソフトでこの画面に出会います。配布元が信頼できる公式サイトかを確認したうえで、「詳細情報」から起動を選べば先に進めます。ただし、まったく知らないサイトの再配布版は避けて、必ず公式か、有名な配布サイト(itch.io、Vector、Steamなど)から入れるのが基本です。
ふたつめは、動作の軽さです。デスクトップマスコットはずっと起動しっぱなしにするものなので、パソコンへの負荷が気になります。ざっくり言うと、ドット絵の2Dマスコット(しめじ、のらネコ、V-petsなど)は軽め、3Dのもの(Desktop Mate)はそのぶん重めです。同時にたくさん出せるソフトは、出しすぎればその数だけ重くなります。古めのパソコンなら、まず1匹から試して、動きがカクつかないか確かめると安心です。
自分に合う一匹の選び方(早見表)
7つを、選ぶときの軸で並べてみます。どれが正解ということはなく、ほしい距離感で選ぶのがいちばんです。
| ソフト名 | 雰囲気 | こんな人に |
|---|---|---|
| しめじ | 着せ替え自在 | 好きなキャラで、設定もいじって楽しみたい |
| のらネコ系 | 素朴・軽い | そっけない猫がただ歩くだけでいい |
| 伺か(SSP) | 会話重視 | しゃべる同居人がほしい |
| Desktop Goose | にぎやか・いたずら | 理不尽な動きで笑いたい |
| Desktop Mate | 3D・本格派 | きれいな3Dキャラや推しを置きたい |
| Screen Cat | ドット絵の猫 | 手軽なドット猫を1匹買いたい |
| V-pets | 癒し系・軽量 | 準備の手間なく、静かな一匹を置きたい |
まず無料で気軽に始めたいなら、しめじやのらネコ。にぎやかさがほしいならDesktop Goose。3Dや推しキャラならDesktop Mate。準備でつまずかず、作業の邪魔をしない癒し系を1匹、という条件なら、V-petsが合います。今使っているパソコンがWindows 11なら、ここで挙げた7つはどれも動きます。あとは、画面のすみにどんな相棒を置きたいか。それだけです。
よくある質問
デスクトップマスコットはWindows 11でも使えますか?
無料と有料、どちらを選べばいいですか?
ダウンロードしたら青い警告画面(SmartScreen)が出ました。危険ですか?
パソコンが重くなりませんか?
結局いちばんおすすめはどれですか?
デスクトップに、小さな相棒を
Windows 10 / 11対応。
20種類以上のキャラから、お気に入りの一匹を。
V-pets